日本を変えたいという高い志をもったキャリア官僚
将来の幹部職員になることが前提とされるキャリア官僚は、国家総合職(旧国家一種)試験に合格後に各省庁に採用されます。
他の公務員試験とは異なり頭ひとつ抜けた高難易度の試験のため、東大・京大などの有名大学出身者が多い印象です。
国家公務員試験を実施するのが人事院である一方で、採用は各省庁が行うため、試験に合格したのに採用されない採用漏れが比較的多い試験です。
基本的に霞が関を中心とする中央省庁での勤務が中心となり、ノンキャリ職員よりも出世のスピードが格段に速く、一定以上の幹部職員はキャリアしかなれないことになります。
圧倒的な出世街道を歩みことが確約されていますが、入省当初から中央省庁での過酷な勤務が待ち受けているため、最近では早期にリタイアする若手職員も多いことが話題となっています。
またキャリアの職員全体に占める割合は、数パーセント程度であり、若いころから過酷なポストに就き、ベテランのノンキャリアと対峙しなければならないことから、相当な精神力が必要とされるでしょう。
民間に行った大学同期よりも恵まれない報酬と過酷な労働環境が待ち受けてることを考えると、
特に有名大学からキャリア国家公務員になる人たちは、給料などの経済的な価値よりも、国家国民のために国のために仕事をしたいという高い志をもった人が多い傾向にあります。
また国家権力という、国家の中枢機関で活躍したいとの想いから、自尊心や名誉欲の強い人も多いです。
給料が多少安くて激務でも、国のために仕事ができる喜びと、国家権力の一役を担えるという功名信が、キャリア官僚になる人の特徴と言えるでしょう。
大卒ノンキャリアになる人ってどんな人
国家公務員の中で、職員の大多数を占めるのがノンキャリアであり、「大卒一般職(旧国家2種)」と「高卒一般職(旧国家3種)」に分かれます。
大学在学中から公務員を目指し、新卒で国家公務員になるタイプの人は、所謂「Fラン」と呼ばれる偏差値のあまり高くない大学出身の学生が、学歴による足切りの多い民間就職ではなく、公務員で逆転を狙うパターンが多い印象です。
公務員試験さえ受かれば、学歴はほぼ関係なく、安定した社会的ステイタスを手にすることができるという一面があるので、「Fラン」学生の逆転劇としては最適な選択肢にも思えます。
また特に就職氷河期世代を中心に、地方国立大や、MARCHなどの有名私立、時に旧帝大などの、比較的高学歴で、野心が低く安定を求める学生たちのなかにも、ノンキャリの国家公務員になる人が珍しくありません。
そして、ノンキャリ国家公務員になる人として、意外に多いのが、新卒で直ぐに就職せず数年のブランクのある人や、一度就職した企業を直ぐにやめてしまい公務員を志した人など、20代半ばの訳アリな若者たちです。
資格試験の勉強をしていて就活しないまま卒業したとか、そもそも特に理由もなく就活しないで卒業しちゃった人、新卒で就職した企業を短期で離職し別の民間企業より公務員にでもなろうかな的な人
このような民間の就活において、あまりいい印象を受けない訳アリな経歴の持ち主が、公務員を志すことは意外に多いです。
それは面接の前に結構大変な筆記試験があり、筆記試験を突破した人に対しての面接も民間ほど訳アリ受験生に厳しくない事情があるためです。
このように国家公務員試験は、ロクなキャリアも積まないまま、大学を卒業して数年が経過してしまった、訳アリの第2新卒の受け皿となっている側面もあるのです。
【ノンキャリ国家公務員に朗報】
沖縄総合事務局で幹部候補生でないノンキャリア出身の職員が、同局次長に就任するらしいです!
現在、キャリア不足が深刻化しているので、ノンキャリでも希望がもてますね?
— うさぱぱ??0円から副業?? (@usapapa_chun56) February 21, 2020
「あなたがこんなウソをつき続けることは、キャリア官僚の下で、黙々と国民のための仕事をしたいと日々奮闘している何万人というノンキャリ国家公務員の「全体の奉仕者」としての誇りを傷つけ、国家公務員の仕事そのものをおとしめる」 https://t.co/3LrmzUDod9
— UEU-BI (@6211west) February 20, 2020
高卒ノンキャリア国家公務員になる人ってどんな人
高校卒業した若者の、大学と専門学校を合わせた進学率が8割を超える中、最近では高卒で就職する人は少数派です。
どちらかと言えば、ハイキャリアな就職が難しいのが高卒での就職ですが、現場からのたたき上げで這い上がる人も一定数存在します。
そんな中で、高卒就職の勝ち組に分類されるのが、公務員への就職です。
高卒国家公務員になる人は、裕福でない家庭に育ったもののお勉強はある程度できた人や、大学進学への価値を認めない親の元に育った人が多い印象です。
大多数が卒業後大学等へ進学する進学校出身者というより、比較的低偏差値の高校から這い上がり、公務員試験をパスした人が多いと見受けられます。
そのため、有名大学出身者が公務員になる場合と異なり、学生時代の同級生の中では、勝ち組に分類される場合が多いのも特徴です。
結果として、国家公務員という地位に、変な誇りや自尊心を強く持っているのは、高卒出身の国家公務員に多いと思われます。
また、高卒で直ぐに役所の世界に足を踏み入れ、他の職歴はおろかアルバイト経験すらないという視野の狭い世間知らずな輩も見受けられます。
採用されたのが若く、現場経験も永いため、役所の仕事や慣行には詳しい、反面、世間ズレしている割にプライドと権威欲が強いのが特徴と言えるでしょう。
ノンキャリの国家公務員には高卒が3割ほど存在しています。
更に自衛官の6割は高卒です。警察官や消防士も変わりません。その高卒に国民が助けられている事も知らないならば国会議員の資格などある訳がありません。#青山学院大学の面汚し— yasuyasu-claimer (@YasuyasuClaimer) May 1, 2020
地元の自治体や都道府県庁職員、地方公務員になる人ってどんな人?
公務員を消去法的に選択する人の中には、地元志向が強かったり、内向志向が強い人が多いのも実態です。
地域の課題に向き合い、地元住民との高度なコミュニケーションが要求されるのが地方公務員の仕事です。
そのため、内向的な人が公務員の仕事で適性を発揮する訳ではないと思います。
しかしこのような内向き志向で公務員を志した人たちは、国家公務員よりも地元の自治体や県庁への就職を希望する傾向があります。
また一度民間就職で上京した人が、Uターン就職で地元の自治体の採用試験を受けるケースもよく耳にします。
一方で、地元への愛情が誰よりも強く、地域の課題を解決し、地元のために生涯仕事をしたいという高い志をもって地方公務員を志す人も多くいます。
このようにあまりに地元への愛情と、地域の課題解決に対する意欲が強く、高い志をもって地元自治体に就職した人は、実際の行政の現場の実務の現状に失望する傾向も強いものです。
志が高かった分、公務員の閉鎖性と改革意識の低さや、一職員にできることの限界を思い知り、早期退職に至るケースも散見されます。
衝撃的なことを言いますが、地方公務員の新人は4月1日から現場に配属される場合が多い。しかも40歳前後の人が担当してた業務をそのまま引き継ぐことなんてザラ。研修は入庁前の2-5日。OJTは形だけ。マニュアルもほとんどない中で仕事が始まりフォローも少ない。これが地方公務員のリアルです…。
— やとよん??元リーマン公務員 (@yatoyon) September 15, 2020
オンラインのレスポンスが速いのが信頼や好感に繋がることは重々承知だけれども、
それ以上に大切にしたい生の時間、生の会話がたっくさんある。
そういう意味で、これ以上コミュニティを広げるのは双方からの信頼喪失に繋がりそうで少し怖い— すごい地方公務員になりたい26歳(女) (@sugoiko_muin) September 20, 2020
「国民目線にたって」と連呼する政治家が少し嫌い。国民が喜ぶことで実行しやすい政策は、公務員の給与を減らすことと、人員を減らすこと。行政サービスの低下を招くのに国民にはウケがいいから、実行する政治家をたくさん見てきた。
— なるみや@地方公務員 (@mitonarumiya) September 20, 2020
地方公務員を志望するなら(特に事務系)、極論どの部署に配属されても良いくらいの気持ちでないとダメだと思う
— 金英柱 (@PRszt8EREWkvo16) September 17, 2020
仕事でのストレスのほとんどは人間関係に起因してるのだと思う。特に公務員はそうでしょう。若手や若手に近い中堅はどうやってメンタルとモチベーションをコントロールしていくかが一番の課題なんだと思う。この年代はみんな能力はすごく高くて尊敬できる。
— コム太郎/地方公務員 (@komtaro202) September 21, 2020
公務員辞めたいツイート多いですね。もったいないか分かりませんが、耐えてメンタル崩すのもどうかと思うし…。複雑です。
— 鏡月@民間→地方公務員の経験者採用 (@KYOGETSUG) September 19, 2020
能力の高い人は地方公務員はおすすめしません。(そもそも目指さないと思いますが)
真新しい仕事もなく、必要な能力も平凡で、おおかたの人間には難なくできるように設定されているからです。— 地方移住者 ねこすけ@公務員 (@nekosukenet) September 21, 2020
Twitter開くと、もう仕事辞めたい公務員、もがきながら何かを変えようとしてる公務員、公務員が天職な公務員、いろいろいていろいろ考えさせられる。
— コム太郎/地方公務員 (@komtaro202) September 19, 2020
公務員辞めたいTL多くて、少し寂しいです… 公務員辞めるのはもったいないかもしれませんが、不幸になる選択はもっともったいないですね。倒れるまで、メンタル崩壊するまで公務員続けるのはよくありません。辞めても辞めなくても課題山積。どちらを選ぶかは大変な選択ですよね。
— たなか@地方公務員 (@dyRURiSENIxFcsm) September 16, 2020
地方への転職は、エンジニアか地方公務員くらいしか目立った仕事が無かった(私の町に場合は、かも)。
公務員が雇用の受け皿とか、日本の地方政策はもう"末期"だよね。— 地方移住者 ねこすけ@公務員 (@nekosukenet) September 21, 2020